受験対策としての社会(2) − 歴史の基本はスピード勝負
前回は社会の受験勉強の手順として、まずは地理から始めることを書きました。
今回は歴史について書いていきます。
社会が苦手な人の大半は歴史が嫌いです。
そして、社会の3分野の中で一番受験対策に時間がかかるのが歴史です。
なので、勉強してもなかなか伸びてこないので、気持ちが後ろ向きになり、つい勉強が後回しになってしまう人が多いです。
歴史の受験勉強を始める場合、コツは一気に全時代の基本問題だけをやってしまうことです。
塾のテキストで、「確認問題」や「try」のページだけを原始時代から平成まで例えば2〜3日で全単元をやります。
それを3〜5周やって下さい。テキストのまとめ部分や教科書などで調べながらで構いません。
そうすれば、最後の方はいちいち調べなくても答えが書けるようになっているはずです。
そのあとは、「練習問題」「Exercise」などを順番にじっくりやって下さい。
歴史で大事なことは、流れを掴むことです。
一つの時代にたくさん時間を使いすぎると、先に進めたときに、前にやった時代のことを忘れてしまいます。
なので、すべての時代をサラッと流して、それを何周も短期間でやることで基本的な歴史の流れがつかめるようになります。
大きな流れをつかんで歴史の幹をしっかり作ってから、各時代の知識を枝のように付けていきます。
そうすれば、やみくもに歴史用語を覚えようとしなくても段々頭に入ってきます。
例えば小説のストーリーが分からないのに登場人物の名前を覚えるのは大変ですが、ストーリーが分かっていれば覚えるのは楽です。
実は、定期テストでも同じ事で、中1の春のうちに全単元の基本問題だけを全時代何回も繰りかえしやっておけば、その後の勉強はかなり楽になります。
習っていないのに無理だと思う人もいると思いますが、実はみなさん小6で歴史の勉強をしていますので、無理ではありません。
とにかく、歴史の勉強は最初のスピードが大事です。