こんにちは、山村です。
関係代名詞の用法第二弾です!前回は分詞との使い分けを習いましたね。
今回は関係代名詞の中での用法のちがいについて学んでいきましょう。
まずは基礎知識として、who which that の話。
I have a friend who lives in Canada. 私はカナダに住む友人がいます。
このように、関係代名詞の前の語句(先行詞)がひとの場合はwhoを使います。
I have the book which is written in English. 私は英語で書かれた本を持っています。
このように、関係代名詞の前の語句(先行詞)が人以外(つまりモノ)の場合はwhichを使います。
そしてthatはひとでもモノでもOKです。上の2つの文は書きかえることができます。
I have a friend that lives in Canada. I have the book that is written in English.
全部thatでもいいのですが、問題文によっては「that以外の関係代名詞を用いなさい」という条件付きの場合もあるのできちんとwhoとwhichも使えるようにしておきましょう。
さて、ここからが本題です。
This is the book which my father gave me.
この文はこれまでの文とどう違うでしょうか。先行詞がモノだからwhichを使っているのは同じです。
注目するのは関係代名詞の後ろですね。人がいます。
つまり、関係代名詞の次に主語と動詞を使った文がある、ということです。
いままでの文法は関係代名詞の後ろに動詞がありました。
The boy is Ken. + He wrote the book. = The boy who wrote the book is Ken.
関係代名詞になった部分は元々主語だったから、続きは動詞が来ていたわけです。
ところが、
This is the book which my father gave me. の文は元々、
This is the book. + My father gave me it (←). のように関係代名詞に変わる部分が主語ではありません。
①itをwhichに変え、②先行詞the bookの後ろに置く、までは一緒なのですが、後半の文の残り、 [My father gave me]は③whichの後ろにさらにつなげるわけです。
ということで関係代名詞には後ろに動詞がくるパターンと主語動詞のセットがくるパターンの2つがあるのです。
さらにややこしいのが、パターン2の場合、人のときはwhoが禁止ということです。代わりになんでもOKのthatを置くわけですが、どういうことなのか。
Bob is the boy that Nancy likes. ボブはナンシーが好きな男の子です。
これのよくある間違いが × Bob is the boy who Nancy likes. です。
なにが間違っているのか、それはwhoは主語を表す語句だということです。
このままだと who Nancy の部分が主語&主語となりhe Nancyとなっているようなものです。変ですよね?
だからなんでもOKのthatを使わなければいけないのです。
ここまでのまとめ 関係代名詞の次に主語動詞の文がつながっている場合はヒト→thatのみ モノ→whichまたはthat にしよう。
余談ですが、関係代名詞の問題で意外に多いミスが動詞のミスです。
The boy who play soccer is Tom.
のようなミスです。どこがまちがっているか、わかりますか?
whoの後ろの動詞の形が三人称単数になっていないのです。
正しくは
The boy who plays soccer is Tom.
関係代名詞を挟んだとしても、この位置にくる動詞は先行詞を主語としていますので、the boyのように主語が三人称単数の場合は気をつけましょう。
三人称単数以外にも複数形や過去形といった形になる可能性も高いので要注意です。
それでは、いつも以上にテスト勉強がんばってください!