文章を読むために必要なこと~反対語を知ろう~
国語の文章問題が苦手だなあ、と思う人は多いと思います。
筆者はわかりやすくするために例えや比較などを使って文章を組み立てます。
しかし、「これはこの一文の例えを伝える段落だ」「一般論と対比して筆者の意見を述べているんだ」とすぐに理解するのは難しいと思います。
今回は特に比較について、文章の中で見つけたときにイメージしやすい「反対語」について紹介したいと思います。
例えば、次の1文のどこがおかしなところかわかるでしょうか。
「さっきコンビニに行ったんだけど、アイスは180円で、パンは温めてもらったよ」
アイスとパンの話ですが、比べている内容がそれぞれでちがっています。
「アイスは180円で、パンは110円だったよ」または「アイスは冷たいから、温めてもらったパンと別の袋にしたよ」という文のほうが自然ではないでしょうか。
つまり、【値段】や【温かさ】といった共通の話題にそろえたほうがわかりやすいということになります。
そして、より理解しやすくするためには「温かい」と「温かくない」よりも「温かい」と「冷たい」といった反対語のほうが意味の違いがはっきりすることがわかります。
では、いくつか問題を解いてみましょう。
➀易しい
➁害
➂善
➃背
➄他人
➅直接
➆主観
➇単純
答えは次の通りです。
➊難しい
➋益
➌悪
➍腹
➎自分
➏間接
➐客観
➑複雑
評論などでは、これらのうちのいくつかがよく使われます。「自分」と「他人」を比べる問題など読んだことがあるのではないでしょうか。
反対語を使いこなせるようになると、文章を読むときだけでなく、人と話をするときにも伝わりやすくなります。
ぜひいろいろな反対語の問題にチャレンジしてみてください。