教科書レベル→大学入試レベルの架け橋になる問題集(数学編)
高1数学の授業は数Ⅰと数Aの大半が終わってきて、早いところでは3学期には数Ⅱに入る学校もあります。
出来ればこの冬休みから新年度にかけて、これまでの内容の総復習をしておく必要があります。
特に2次関数はこれから先の高校数学の基礎となる単元です。ここをおろそかにしてしまうと、あとあと大変な事になります。
そして教科書レベルの復習に加え、大学受験の準備も並行してやっていく必要があります。
この時期におすすめの問題集をご紹介します。
まず1冊目は『入門問題精講』(旺文社)です。
普段数学の学習を解法の丸暗記で済ませている人や、問題を解いている途中で何をやっているのか分からなくなってしまう人にもお勧めです。
この本は、そもそもの考え方をしっかり「講義」として説明をしてくれますので、問題を解く前に知識を整理することができます。
定期テストは何とか出来ても、模試になると全然歯が立たない、というレベルの人にはちょうど良いはずです。
どちらかと言えばインプット系の本なので、これをしっかりやりきった後でおすすめなのが問題演習用のこの本です。
『文系の数学 重要事項完全習得編』(河合塾)
今年改訂版が出ました。
『入門問題精講』をやり遂げたあと、そのまま同じシリーズの『基礎問題精講』に手を出す人が多いですが、解説があまり詳しくないので自学では挫折する可能性が高いです。
『基礎問題精講』をしっかり取り組める人は、そもそも数学でそんなに困っていない程度に実力は持っていると思います。
この2冊の良いところは、分量的に多すぎず挫折しにくい事です。
この2冊で無くても、黄チャート1冊で足りるという意見の方もいるかと思いますが、この時期で大事なことは、あまり時間をかけることなく数ⅠAの総復習をして、来年度の授業に備える事です。その目的であれば、この2冊を順番にやっていく方が効率よくやっていけます。
高1冬の時点で、すでに黄チャートなどの網羅系の問題集を何周もこなしていて、特に困っていなければ、新たに買う必要はなく、黄チャートを定期的に周回するだけで充分です。